ユーザー事例 　　〜　京セラ株式会社　滋賀八日市工場 京セラ株式会社のCAD/CAM導入事例： 　OneCNCがもたらす効率化と経費削減の魅力

京セラ株式会社は、日本を代表する大手電子部品・電気機器メーカーの一つであり、
滋賀八日市工場ではファインセラミック部品、機械工具、電子部品、プリンティングデバイスなど、多様な製品が製造されています。

同社では、同じ工場内の複数の部署でOneCNCを数多く導入されていますが、
最初にご導入いただいた機構部品製造2課の横山雄之さんにお話をお伺いしました。


OneCNC導入の経緯と立ち上げについて

横山さんは2005年に入社し、他事業部に配属。
その後、2011年に機構部品製造2課に配属され、2013年からNCプログラマーとして業務にあたられています。

当初、横山さんが配属された部署では、OneCNCを含む3つのCAD/CAMが導入されていましたが、前任の上司がOneCNCを導入することを決定し、その後横山さん自身もOneCNCを使用することとなりました。

その当時、横山さんはまだ異動２年目でしたが、初心者でもわかりやすいインターフェースと優れた操作性のおかげで、短時間で習得することができたと言います。

現在では、同じ部署内で他のCAD/CAMを使用する人はいなくなり、OneCNC一本に統一されています。


部署ごとに複数台のOneCNCを導入されていることについて

京セラ株式会社の八日市工場内では、4つの部署に5つのOneCNCが導入されています。

現在、工場内の多くの部署でOneCNCが採用されている理由について尋ねると、次のように話してくれました。


「当社の場合、部門単位で利益を評価する『アメーバ経営(*)』という仕組みが浸透しています。
OneCNCは当社の複数の部門で導入されていますが、それはそれぞれの部門の収支の判断によるものです。
CAD/CAMを導入するのも加工機と同様、それがその部門の利益を生み出すかどうかという点が判断基準となりますね。

導入の際の最終的な決裁は上の責任者が行いますが、システム選定・検討・提案は、班責任者(現在は係責任者)という私のポジションでも大きく関与します。
ただ、多くの部署でOneCNCが選ばれているという点については、他部署の仲の良い社員から相談を受けたり、会議でOneCNCの説明をしたりはしますが、最終的には私の力というよりは、部門ごとの収支の判断でなされているものです。

CAD/CAMも加工機と同様、経費と判断されるもので、コストを抑えられることがOneCNCの大きな魅力だったのではないでしょうか。

また、コスト面だけではなく、OneCNCは操作性が非常に高く、初心者でも短時間で習得することができます。
新入社員や異動してきた社員でもすぐに戦力化できることも、他部門から見ても魅力的だったのだと思います。」



（*）アメーバ経営とは、会社組織を小さな集団（アメーバ）に細分化し、小集団ごとに独立採算で運営する経営手法です。
京セラ株式会社 創業者である故・稲盛和夫氏によって生み出されました。




最後に


京セラ株式会社様では、同じ工場内の多くの部門でOneCNCがメインのCAD/CAMとして採用されていることから、取材を依頼させていただきました。

お話を伺ってみると、その背景には、各部門が自己責任で利益を追求するアメーバ経営の考え方があり、また数多くの社員が使用するCAD/CAMということで、操作性の高さという点が評価されているということでした。


現在横山さんはOneCNC機能をフルに活かそうと、OneCNCの5軸オプションを用いて積極的に5軸加工に取り組んでおられるとのこと。
横山さんの取り組みが、同じ部門内にとどまらず、他部署にまで波及して、それが会社全体の財産となっていかれるのだと思います。

今後の当社の発展に少しでもお役に立てるよう、私達もできる限りのお手伝いさせていただきたいと思います。
横山様、この度はご協力ありがとうございました。

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▼ユーザープロフィール ■会社名： 京セラ株式会社　滋賀八日市工場 ■所在地： 滋賀県東近江市蛇溝町 ■URL ：https://www.kyocera.co.jp/ 【導入製品】 OneCNC Mill 3D Expert（2022年11月導入） OneCNC Mill 3D Expert（2016年 8月導入） OneCNC Mill 3D Expert（2013年10月導入） OneCNC 5軸オプションセット（固定+同時）（2013年10月導入） OneCNC Mill 2D Express（2013年5月導入） OneCNC 5軸オプションセット（固定+同時）（2010年7月導入） OneCNC Mill 3D Expert（2007年11月導入）